西田敏行さんお別れの会　三谷「西田が野糞してたら自衛隊員が敬礼してった。あれは面白かったなー [595582602]

　2024年10月に76歳で死去した俳優、西田敏行さんのお別れの会が18日、東京都港区の増上寺で開かれ、生前に親交があった俳優ら約700人が参列した。

　祭壇は西田さんの生まれ故郷、福島県の磐梯山や猪苗代湖をモチーフに、同県の県花にちなんだシャクナゲなど4000本の花で彩られた。BGMに西田さんが歌った「もしもピアノが弾けたなら」や「また逢う日まで」が流れ、入り口付近には西田さんが出演した映画のポスターや写真が60点以上飾られた。

　俳優の柴俊夫さんと米倉涼子さん、歌手の松崎しげるさん、脚本家の三谷幸喜さんの4人が弔辞を読んだ。西田さんら俳優仲間でつくる「五人会」のメンバーの柴さんは「長い間、友達として尊敬し合えたこと、感謝します。あなたは私の誇りです」と語りかけた。テレビドラマ「ドクターX」シリーズで共演した米倉さんは「天国からこれからもずっと日本のエンターテインメント界を見守ってください。そして気が向いたら私の体を使ってお芝居をしに来てくださいね。大好きだよ」と涙ながらに語った。

　三谷さんは「西田さんの周りには、いつだって笑いがあふれていました。今日、この厳かな会場の中心に西田さんがいる。その現実に、僕は違和感を覚えずにはいられません」と切り出すと、西田さんから聞いたというエピソードを披露。「『西遊記』というドラマで富士の裾野にロケに行ったときのこと。休憩中に西田さんはどうしても我慢できなくなり、草むらでそーっと脱＊（だっぷん）されたということです。すると、そこへ自衛隊の一個小隊が通りかかり、豚の姿で用を足している西田さんを見て、思わず全員で敬礼をしたということです」と話し、参列者の笑いを誘った。さらに、西田さんが演じたキャラクターを列挙した上で「西田さんの残した分身たちは、これからもずっと僕らを笑わせ、泣かせ、喜ばせ、楽しませてくれるはずです」と結んだ。【西本龍太朗】